英語と時間
英語に慣れていない人はFA2Pやオンラインバンク5問で1時間費やしてしまう。私は大学入学時点でTOEIC500点ほどしか取得できず、学年の中でも一番下のレベルの英語力だった。大学5年生のときから徐々に英語を勉強しようと思い、Q bookなるものを自分でやってみたがまさに5問に1時間、絶望しかなかった。その後、研修医卒業までにUp to date, 英語論文などを読む癖をつけたおかげで、STEP1の勉強を本格的に始めた2015/4時点で、4時間で40-50問の回答・答え合わせをするくらいにはなっていた。最終的には一日10時間で132問+FA30-50P+Anki数百問をこなすだけのスピードは獲得できた。
一番の近道は、とにかく分野別に問題を解きながら、Ankiに英単語ノートブックを作り復習することだと思う。本番は2015年の夏より44問/blockとなっているが、問題の文章はかなり長くなっているようなので速読力・精読力は求められる。

First Aid
FAの読み込みは高得点に不可欠である。本番でもFAの本当に細かいところから問題が出題されたし、基本的にほとんどを網羅していた。2-3周読むと図や文章が頭に浮かぶようになるので、細かく覚える。
コツとしては一気にせずに、一日の中で12時までに4P, 18時までにまた4P, 寝るまでにまた4Pなどと分割して負担を軽減することだ。2周目からの通読はかなり楽になる。
余白がなくなるほど書き込む人がいるというが、私はそこまではならなかった。重要な部分には線を引き、間違えた問題の個所に星マークを加えていった。Ankiに問題を作るのであれば、余白に書き込むことは最小限で良いと思う。
繰り返すが、大切なことは、とにかく図をたくさん覚えることだ。Ankiは1:1対応の知識は増えても、FAの図や表のように整理して覚えられない欠点がある。一つの知識に対して、図・オンラインバンク・Ankiの3方向から立体的に理解・暗記すると良い。

First Aid for the USMLE Step 1 2016
Tao Le
McGraw-Hill Education / Medical
2016-01-01