生化学・微生物学
まず日本の医師が苦しむ科目は生化学・微生物だと思う。これらはFAを読み込んでもよく理解できないので、問題を解きながら色々な角度から考えてみてほしい。生化学は2015のFAには解糖系やその周りの全体の図が乗っているので、その図を中心に理解する。それぞれの反応がリンクしているので、それらを動的に捉えるよう意識する。
微生物は細菌・ウイルス・寄生虫のそれぞれに対して分類・個別の特徴・抗生剤の選択と機序まで丸暗記する必要がある。問題で間違えたところだけでなく、微生物に関してはとりわけ、その周辺知識を細部まで覚えることが高得点につながる。

得点源
得点源となりうる分野は解剖・内科・病理・薬理である。これらはとにかく覚えれば確実に正解できるため、前述のANKIで漏れなく覚えた。
薬理学はFAではPharmのところ以外にも各分野の末に薬がぽつぽつ載っているので、それらを知識として統合させる必要がある。アドレナリンの作用など学問的なところと、抗精神病薬の副作用や分類など単純な暗記のところがあり、取っつきにくいが時間をかけて整理してほしい。
解剖に関しては学部時代に使っていた人体の構造と正常という本が発生学もカバーしており参考になった。発生学・解剖学共にこの手の形の障害はこの外傷というように1:1対応で答えられる問題が多く、知ってさえいれば得点できる分野だ。私はネットからの解剖の画像をコピペし、Ankiにフラッシュカードを作ることで、映像として覚えられ、解剖はかなり得意な分野となった。

生理学・行動科学の壁
一定以上勉強したあとはなぜか生理学が難しくなってくる。235より上のレベルで生理学がどうしても足をひっぱってしまった。考えさせる問題が多いため、上記の解剖のように単純な暗記だけでは正解できなかった。どうすれば良かったのか最後までわからなかったが、FAの心臓や呼吸の表、オンラインバンクでの考え方を全て覚え、本番に挑んだ。
私は結果としてBehavioralが一番悪かったが、アメリカに住んでいないとさっぱりできない問題もあって仕方ないと思った。王道のようにBRSをやりこんで、取れる問題で取るしかない。統計や単純な暗記問題を落とさないようにまずはすべきだ。