搬送
米軍の病院が日本人医師を雇う理由の大きなものに、重症患者の搬送があり、心カテなど海軍病院の医療で診きれない患者がいた場合はOn callに電話がかかってくる。それを受けたフェローは日本の病院に電話し、プレゼン・救急車での搬送・その後のICなどへの立ち合いや海軍病院への転院搬送を行うこととなる。横須賀海軍病院は日本人ケースマネージャーが8人ほどで懇切に協力してくれたため、日本の病院に入院した米軍患者は基本的に彼らがフォローしてくれ、高度な通訳が必要になった場合のみ私たちがIC/転院搬送を手伝っていた。他の米軍病院は毎日自分で日本の病院に出向き、患者の状態をupdateしていたらしく、ケースマネージャーさん達の協力体制は横須賀の良いところだ。また、彼らが定期的に横須賀・神奈川の病院と合同カンファレンスを開催してくれているおかげで、患者受け入れもスムーズに行ってもらえた。
総じて、面接で重要視されているのはこの「搬送ができるか」というところである。医療英語を採用後すぐに使えるかどうか、重症患者の把握をし、日本人・アメリカ人医師にプレゼンすることができるかが問われているのだ。フェローは基本的に3-10年目くらいの医師が多いが、6年生で受験しようとしている人は、その経験不足をどう補うか面接でアピールできれば合格できると思う。(実際に、3-4年に1人は卒後1年目からの採用をされる人もいる)

金銭面
手取りで20万円いかないくらい+バイト代となる。家賃・水道・ガス等は無料のため生活には困らないが、USMLEなどでやはりお金はかなり厳しい。

その他
基地内の生活はとても楽しい。アメリカの医師・看護師と一緒に飲みに行ったり、野球観戦やお祭りに行ったり、基地内で一緒にスポーツをしたり、みんなとてもフレンドリーだった。
自分の家族を基地に招待する、基地内のスーパーマーケットでTax freeの買い物をする権限なども、日本人医師のために与えてくれている。また、BLS, ACLS, PALSなどを無料で取得できるのもミリタリーならではの福利厚生だ。
一番の思い出は、空母レーガン内の見学をしたことで、外観も内観も圧巻だった。
私がいた年は丁度中国が南シナ海でもめている時期で、レーガンが横須賀基地から中国の牽制に行っていたが、それをリアルタイムで体感していると、世界が近く思えた。