先に受験するのはSTEP1か、CKか

以前の記事で、臨床医であればCKからの受験の方がよいと書いたが、これについてCKをやってみて思うところがあった。
というのも、試験の構成上、STEP1から開始しなければCKでの高得点は望めないと感じたのだ。
STEP1の問題は基礎医学に関係する臨床問題が多く、特に先天性疾患・代謝疾患は頻出だ。CKでも問題数は少ないが一定数はそれらの分野から出題されており、これはSTEP1のFirst Aid+オンライン問題集で系統的に勉強した人でなければ解くのは難しい。逆にSTEP1で勉強した人にとっては、CKで見るそれらの問題は単純なものが多く、簡単に正解できる。
STEP1のFA・オンライン問題集を同時に解いて、その範囲をカバーしてもよいが、その労力をかけるだけの問題数はCKに出題されないのでコスパが悪い。
よって、STEP1のFAを用いて基礎から勉強したあとの方がコスパよく、CKでも高得点が獲得できると結論づけた。
もちろん、CKの方が勉強には入りやすく、勉強の総期間も臨床医ならCKから開始したほうが短縮できる。
ECFMG certificateを9カ月で取得見込み・かつCK 235を狙うのであればCKからの勉強で良いが、合計12カ月でCK250を目指すのであればSTEP1から開始することをお勧めする。 
ちなみに、STEP1の問題に、CKを先にやらなければ正解できないものはほとんどない。CKから開始するメリットは、USMLEの勉強にスムーズに入ることで挫折率を下げること、試験に慣れている分、短期間でSTEP1の目標点が狙えるということの2点だ。
STEP1は本当につらい勉強なので、まとまって時間がとれない人・勉強の継続が厳しい人など、自分が挫折しそうだと思ったらCKを最初に選べばよいし、皮算用で期待値を計算してみてほしい。臨床医がCKを先にやった場合、STEP1は5-10点上がるが、CKは10-20点下がり、総合期間は2-3カ月短縮され、挫折する確率も1/4に減るような感覚だ。(なんの根拠もないけれど)

CKから開始した人のために、STEP1では頻出だが、まれにCKにも出題される疾患・分野を簡単にまとめておいたのでこれらの問題につまずいたら、その周辺知識を整理してほしい。

遺伝:FragileX, trisomy, NF1/2などの遺伝特徴、プラダーウィリーのPaternal geneの欠損なども問題になっていた
生化学:代謝異常(糖原病・ライソソーム病、ガラクトース/フルクトース血症、ホモシスチン尿症・フェニルケトン尿症らへん)
免疫:先天性免疫不全, HLAやT/B cellについて
微生物:各微生物毎の特徴、特に寄生虫やバシラス・ヒストプラズマ/ブラストマイセスなどのFA step1後半部分
薬理:薬の機序(特に作用するレセプター)、薬の副作用
解剖:特に骨折や外傷に伴って何の神経・血管が損傷されるか Erb-Palsyなど
病理:あまり出ない、腎生検くらい 
精神科:BRSはCKから開始するなら必ずやるべき。問題はやや臨床よりだが、STEP1とほぼ同じ範囲が出題される。