【内科のポイント】
内科が一番多く問題数を有しており、ここでどれだけ落とさないかも大切だ。
得点のポイントは病歴・PEを大切にすることで、痛みの性状・細かい心音やFremitusが何を意味しているかをわかっていると診断で間違うことはなくなる。
また、CKはとても臨床に即しているので、テーマを見つけて体系的に理解する必要がある。1:1対応で覚えるのではなく、例えば結核暴露の疑いがある人へどう対応するか、偶然見つかった肺結節影、甲状腺結節のwork upなどをしっかりまとめておく。 

感染症
私は初期研修病院でかなりしっかり感染症を勉強させられたので、あまり間違うことはなかった。抗生剤の選択はペニシリン・セフェム・マクロライド・ST+ドキサイクリンくらいしか選ぶことはないと思うので、疾患別にどれを選択するか覚えておくとよい。
学生であれば難しい分野ではあるが、どの抗生剤がGPC, GNR, 嫌気性菌, 緑膿菌のうちどれをカバーしているのか覚え、次に疾患毎に起因菌が4つのうちどれなのかを覚え、それを組み合わせて答えを出すのが正攻法だと思う。蜂窩織炎ならGPC(S.aureus, 肺炎球菌)なのでセファレキシン or Dicloxacillinが答え、外耳道炎からの乳突蜂巣炎ならその応用でGPC+緑膿菌をカバーするキノロンやB-ラクタムが答えという風に研修医以降の医師は選んでいる。しかしUSMLEはある程度決まった疾患・抗生剤しか出題されないので1:1対応で覚えてしまった方が時間対得点のコスパは良いかもしれない。Master the board、感染症の項目に疾患毎の抗生剤選択が記載されている。
アメリカ特有の疾患(ライム病・ヒストプラズマなど)に関しても、慣れてくると簡単なので落とさないようにすること。
CKから受験する人はペニシリン系・STを筆頭に抗Virus薬までSTEP1 FAに記載されている特徴的な副作用は必ず押さえておく。アフリカ系の人がST内服後にFatigueとなっているなら、G6PD欠損が答えだ。
皮膚科とも被るが、ウイルス性疾患はHPI/PE, 皮疹の表現方法で答えを出すものが多いので特にHPIに注目して覚える。麻疹=ゆっくりの経過、40度以上の高熱、関節痛なし 風疹=急性経過・微熱・関節痛あり という風にUSMLE頻出の鑑別ポイントがあり大きくは逸脱しないのでカポジ肉腫とBacillary angiomatosis、VZVとHSV結膜炎など似ている疾患をHPI・PEに着目して比較し、まとめておく。

HIV
HIVは得点源にできる。というのも、合併症も治療も基本的なところのみを聞いてくるからだ。暴露後の予防内服薬は聞かれるが、診断後の抗ウイルス薬までは聞かれないので、STEP1ほど細かい機序を覚える必要もない。頭痛・嚥下痛・下痢は頻出なので、鑑別・それぞれの治療を漏れなく押さえておく。