予防医学
Preventive medicineは時間をかけて勉強する必要がある。
日本の国家試験は残念なことに全くこの手の問題がなかったが、CKではかなり細かいところまで聞いてくる。
各疾患・癌に対するスクリーニングの適応(大腸癌スクリーニングは何歳から何を検査するか、家族歴があった場合はどうなるかなど), その後のフォロー方法も大切だ。
特にCommon disease=DM, 骨粗しょう症, HTはかなり細かく聞いてくる。DMであれば毎年の眼科受診、血圧/脂質/腎臓/神経のスクリーニングと治療を学生であればしっかり勉強しておく。迷ったときはUSPSTFの推奨に基づいて勉強すると間違えない。
また、ワクチンの適応・タイミングに関しては臨床医であってもかなり細かく勉強する必要がある。DM, 脾摘後, HIV患者へのワクチン問題はどの種類の肺炎球菌ワクチン(PCV13かPSSV23か)を摂取するか聞かれるほど細かく、これは普通の臨床ではなかなか勉強できない。
教科書・オンライン問題集によって言っていることもまちまちなので、迷ったら、USPSTFを信頼のおけるソースとして活用したい。

内分泌
この分野は内分泌を専門にしていない限り、本気で勉強する必要がある。私だけかもしれないが、問題集ではOBGYN以上に得点率の悪い分野だった。甲状腺疾患・2次性高血圧などの検査手順が複雑なので、場合分けで整理して覚える必要がある。
糖尿病についても細かい知識が問われ、肝機能酵素が高く露光部の皮疹があればヘモクロマトーシスからのDMを考えるなど、慣れない疾患も多い。
電解質異常に関しては、ホルモンと絡めた出題が多く、Na, Kはある程度知っている知識で正解できたがCaは難しかった。副甲状腺はCaとPが逆、VitDはCaとPが一緒に動くという覚え方をしていると、CKでは低Mgによる低PTHによる低Ca+低Pというものなど、例外が出てきて間違えた。また、内分泌疾患とみせかけてサルコイドーシスやMM・乳癌骨メタなども一緒に出てくるので、慣れるまでに問題数が必要だった。
一番正解率が低かったのは性ホルモンで、どれだけ勉強しても一定数間違えた。中枢性のものから先天性副腎皮質過形成、女性器まで幅広い分野に関連して出題されるので、意識して詰め込む必要がある。
内分泌は自信をもって答えられる問題が少なかったので、本番2日前からRx・分野別「内分泌」の問題を作って復習し、整理した。